macOSでcolemak配列を使って日本語入力
2021年 07月 08日 木曜日
TLDR
Karabiner-Elementsで解決した。
1. 背景
Qwerty配列だと指が疲れるなんて思った2021年2月、学習コストがあまり高くなく、指が楽できるColemak配列を使ってみようと思い使い始めた。
普段遣いのPCはLinuxなので、キーボード配列をColemakに変更してfcitx-mozc
の入力では特に困らずに日本語入力が出来ていたのだが、
つい最近M1のmacを買う機会があり、そちらでも普段どおりに日本語を入力しようとしてみたら、選択肢の余地がないんですね。
英語の中にはColemakの配列があれど、日本語の中にはそのような記述は全く存在していない。
ちなみに、日本語配列のmacで英語のColemak配列を使用すると、‘O’を打とうとすると’+‘になってしまったりと不便。
とりあえずの打開策は、Chromeの日本語入力ツールを使用して、ブラウザ上では日本語が打てるようにしていたのだが、やっぱり打つのが面倒。
2. 日本語を打つに至るまで。
軽くググっても芳しい結果が出なかったため、ここで共有。
日本語入力の流れというのは、
物理キー
-> キーコード
-> 文字
-> 日本語入力システム
の流れで入力しているのかと思っている。
結論から言うと、キーコード-> 文字の変換部分をColemak仕様にしてしまえば問題なし。
イメージLinuxでいうXmodmap(キーコードにキーを割り当てるプログラム)みたいなものがあるのかなぐらいに思っていたのだが、 OS側のそういったものは簡単には見つからなかった。 代わりにそういったことをしてくれそうなソフトの候補は2つ。
Ukuleleでも出来るらしいですが、そっちの方は試していないので、 今回はKarabiner Elementsについてのみの記述。
Karabiner Elementsでの設定
Complex Modifications
タブを選択Add rule
をクリック
Import more rules from the Internet
をクリック
どこかの誰かさんが作ってくれた整った設定ファイルを取りに行きます。
- 検索窓にお目当てのキーボード配列を。
今回はColemakについて書いているので、Colemak
で行っていますが、workman
なりDvorak
なり用途にあったものを検索してください。
他にも色々と便利マッピングはあると思うのでそちらを探すのも面白いかと思います。
Import
でKarabiner-Elementsに取り込み。
- 最後にEnableで適用。
余談: 結局Qwertyが正義
まだColemakを使い始めて半年しか経って居ないのですが、人生かなり不便になりました。 Qwertyではないマイノリティキーボード配列ではなんでも言えることだとは思いますが、
デメリット
- 自分のPC以外使うのが煩わしくなってしまう。
- 今回の打開策では、ソフト起動して使っているので、起動していない状態や、起動前の状態ではデフォルトのQwertyに戻ってしまう。
- 通じない人には説明するのが面倒。
- デフォルトvimが致命的に使いにくくなる。(SSH先などで
- キーストローク半数を母音で占める日本語を打つときに手への負担がかなり偏る。
メリット
- キーボードを見られてのパスワード漏洩のリスクが多少低くなる。
- 指の移動が減る。
- 他の人にPCを触らせない/貸さない理由になる。
- 話のネタになる。
- 自己満足
キーボード配列を変えてから特に速度が上がったりはしていないです。